この記事では、ミニ四駆に興味があるから始めてみたいけど、でもよく見かけるのは色々パーツが付いてて難しそう…と感じている初心者の方向けに、まずは素組み(すぐみ)を綺麗に作れる様になろうという内容になっています。
5000文字超の内容になってしまいましたが、ミニ四駆の素組みは慣れれば20分程度で作れるようになるので、軽く読み飛ばすくらいで見ていってもらいたいです。
ミニ四駆は、接着剤不要のはめ込みとネジ締めだけで作れるので、素組みで作る場合、最低限必要なのはニッパーとドライバーだけです。
さらに綺麗に作るために、カッターかデザインナイフとヤスリがあれば尚良いです。
もしガンダムとかプラモデルを作ったことがあれば、ミニ四駆の素組みはメチャクチャ簡単な方なので、気軽に見てもらえたら、挑戦してもらえたらと思います。
それでは始めます。
素組みとは
素組みには、いろいろ定義があるみたいですが、今回はキット内のパーツだけで作り上げる【素組み】で作ります。
説明書通りに作ろう
今回作るキットは、爆走兄弟レッツ&ゴーのマンガに出てくるミニ四駆【グレートブラストソニック】です。
パッケージと部品全部です。
付属の説明書通り作れば簡単に作れるので、不器用な方も安心してください。
でもこの記事では説明書には書いてない、綺麗に作る為の簡単な工夫も書いているので、是非参考にして欲しいです。
ボディー制作
いきなりですが注意点
ホッチキスで封をされているパーツの袋もあるので、ケガをしないよう充分注意してもらうと同時に、袋から取り出す時、特にボディーを傷つけないために、ホッチキスの刃を取り除いてから取り出してもらいたいです。
袋自体柔らかいので、反対側をビリっと破くかハサミで切っても良いです。
ボディーを*ランナーから切り離します。
*こういうやつですね。自分も調べて初めて名前を知りました。
切る時にちょっと一工夫ですが、いる部分といらない部分のちょうど境目を切るのではなく、いらない部分を少し残して切って(下画像1 2 3 4)、後から残った不要部分をカッターやデザインナイフで切ると、切り離した所が分からなくなるくらい綺麗に仕上がります。
そんなにこだわらないな〜という方は、パッチンパッチン豪快に切っていって下さい。
画像4の部分は目立たないので、ニッパーでパチっと普通に切ってもらってもOKです。
残り部分をカット
デザインナイフで残りの不要部分を切って行きますが、いきなり境目を切っていくと刃が食い込んでしまう可能性があるので、いらない部分の上っ面を少しずつ切っていきましょう。
個人的に作業のし易さは、デザインナイフですね。
手を切らないように注意しながら行って下さい。
綺麗に仕上がりましたね。
あくまでも綺麗に仕上げる為の一手間なので、全然必須の作業ではありませんが、せっかく作るなら綺麗に作りたい!
という方は、下のニッパーのリンクから工具が探せます! Go check!
ボディーの組み立て
組み立てと言っても、このキットのボディーパーツは3つしかありません。
ボディー本体とウィングとフロントのカバーパーツの2つだけです。
もし塗装をするならこのタイミングでします。
ウィングの取り付け方
前の部分は上からはめ込むだけですが、このキットはウィングの取り付けが少し難しいので解説します。
説明書通りに後ろからまっすぐウィングを付けようとすると、赤マルの部分がボディーの内側に入ってくれません。
なのでウィングを斜め上に向けた状態で前に押し込んでいきます。
そうすると赤マルの引っかかってた部分も、ボディーの内側に収まってくれます。
ですが今度は正面から見ると
赤マルの突起部分にウィングが引っかかってしまいます。
ウィングがこの上に乗らなければいけないので、ウィングを下から軽く持ち上げてやります。
はい 綺麗に収まりました。
これでボディーの完成です!
ひとまずお疲れ様でした
*ステッカー貼り
早速ステッカー貼っていきましょー!と言いたいとこですが、ここでも一手間入れます。
【*ステッカーとは、シールのことです。】
その一手間というのは、ボディーと手を洗剤で洗います。それだけです
なぜかと言うと、ここまでにボディーをベタベタ触っているので、ボディーが手汗などで汚れてしまってると思います。
ボディーや手が汚れていると、ステッカーの剥がれの原因になりますが、ちょっとした汚れならばティッシュで拭くくらいで大丈夫です。
ですが、将来的にスプレーやペンで塗装したいな〜となったら、ボディーの汚れは綺麗な塗装ができない原因になってしまうので、その時は綺麗に洗いましょう。
ステッカーを貼る順番に注意
それでは貼っていきますが、時々気を付けないといけないのが、先にこの部分を貼ってしまうと、こっちが貼れなくなるっていうミニ四駆も中にはあるので注意が必要です。
今回のキットはそれで、フロントのカバーパーツの上に先にステッカー(赤いV部分)を貼ってしまうと、ライトを模したステッカー(赤マル部分)が貼れなくなってしまいます。(下画像)
カバーを付けると赤マル部分は、覗き込まない限り見えないので、忘れたら忘れたで良いと思いますが、どうしても全部貼りたい場合は順番に注意しましょう。
ステッカーを貼ったり剥したりすると、粘着力が落ちますし最悪破れてしまいます。
細かい部分を貼る時は
ステッカーは素手で触っていると粘着力が弱くなります。
面積が大きいステッカーはそこまで気にしなくて良いですが、小さいステッカーは素手で触り続けると粘着力が弱くなりやすいので、ピンセットや先の細い物の先端に乗せて、貼っていきましょう。
デザインナイフの先に乗せておいて、コクピット横の赤マル部分に貼りました。(傷付くのでナイフで押さえないで下さい。)
今はステッカーがまだ簡単に剥がせる仮置きの状態です。
ステッカーを貼った後、綿棒で貼った場所をこすれば、指先が入らない細かい部分や凹凸部分とかも、傷付けずにしっかり貼り付けることができますよ。
大きい部分は手でペタペタ貼っていこう!
面積の大きいステッカーは、一部の粘着力が弱くなっても問題ないので、手で貼っていきましょう!
そして貼り終わるとこんな感じです。カッコイイ!!
爆走兄弟レッツ&ゴー世代なので、この兄弟どちらのマシンも好きです!
綺麗に貼るコツは、ステッカーはボディーの線や縁に沿うように必ず切れ目が入っているので、その辺りを意識して貼っていくと上手く貼れるようになりますよ。
シャーシ制作
シャーシには色々種類があって、今回制作するのは【ARシャーシ】というものです。
他には【MA】【MS】【FM-A】などなど
別の種類のシャーシを作る場合、パーツの見た目が全く違うので、物によっては参考にならないと思います。
シャーシ制作はボディーより圧倒的にパーツの数が増えるので、特にギヤを1つでも無くしてしまうと、全く走れなくなってしまうので絶対無くさないで下さい。
不安であれば使うパーツを、その都度ランナーから切るっていう方が安全です。
最初に全部切っておきたい!という方はこんな感じに、キットが入ってた箱に入れておくと良いですね。
タイヤ組み付け
説明書ではギヤが先ですが、タイヤは超簡単なので先にやっちゃいます。
ランナーから切って、ホイールにタイヤをはめるだけです。
赤マル部分の切り残しは、安定走行ができなくなる原因になるので、忘れず綺麗に切って下さい。
ランナーから切る時に、軽く引っ張ってニッパーやハサミで切ると綺麗に切れます。
タイヤにも裏表があって、側面が丸っこくなってる方が表です。
裏面はツルッとしてます。
裏表間違えても、グリップ力が良くなる悪くなるということはありませんが、指摘されるとシャツの裏表を間違えた!みたいな気分になるかもしれませんね。
丸っこい側が外に向くようにホイールにはめて完成です!
ホイールに両面テープを貼ってからタイヤをはめると、走行中のタイヤのズレを防止することができますよ。
ミニ四駆の車種によっては、タイヤの前後が同じだったりしますが、前後左右を間違えないようにしましょう。
今回のキットは左側のタイヤが前輪です。
ギヤの組み込み
この部分はモーターの動力を直に受ける場所です。
それではここを作っていきましょう。
キノコ型をしたギヤと、短いシャフト、ランナーから小さい丸いパーツを切り取ります。
シャフトを挿す向きを間違えないように、膨らんだ部分が画像のようになるように通して下さい。
本来シャフトを通す穴やギヤにグリスを塗るのですが、慣らし運転をするためまだ塗りません。
そして丸いパーツを上画像のギヤの穴に入れるのですが、シャフトより先に入れようとすると、傾いたりしてうまく入らないので、先にシャフトを通しておくと簡単に丸いパーツを付けることができますよ。
先ほどのギヤをシャーシにつけます。
丸いパーツを付けた側から穴に通して、反対側は乗せるだけになってます。
次はこのパーツを準備して下さい。
そしてシャーシに【左側】から差し込み、パチっと音がするまで押し込みます。
このカバーが、画像5の置くだけだったシャフトを固定する役割を担ってるので、しっかり差し込みましょう。
画像の指が触ってる部分は、半挿しになりやすいので、指し込んだ後もう一度押し込んで、しっかり入ってるか確認お願いします。
画像と同じように残りのギヤを入れて下さい。
ギヤを入れたらタイヤを付けますが、その前に付けるパーツがあります。
ランナーからこの小さいパーツを4つ切って下さい。
ランナーには必要分しかないので、無くさないようにしましょう。
そして画像9のパーツを、シャーシ横の穴4箇所に入れます。
画像9のパーツを先に付けると、シャフトを通す時にギヤの穴の位置が分かり辛い!ということもあるので、シャフトを先に通してからでもOK!
タイヤはまっすぐになるように、ナナメに力が入ったりしないように、慎重にシャフトに差し込んでいきましょう。
ギヤ部分はこれで完了です!
9のパーツの代わりに、回転をスムーズにする【ボールベアリング】や【金属製の軸受け】をつけることで、摩擦が減りパワーロスを減らせます。
モーター組み付け
まずモーターカバーを制作です。
金属パーツの入っている袋から1画像と同じパーツと、ランナーから同じパーツを切り取って下さい。
右側のツメ部分から差し込んでいきます。
このパーツは電池と接する部分なので、汚れは大敵です!
素手で付ける場合は、先に手を洗っておきましょう。
モーターカバー完成です。
汚れがあれば拭いておきましょう。
モーターにピニオンギヤを付けます。
画像と同じようになるよう向きには注意してください。
先ほど作ったモーターカバーにモーターをつけますが、カバーから覗いている金具に、モーターの金具が接触するように付けて下さい。
この状態でカバーをモーター側に倒していけば、パチっとハマってくれます。
完成です。
モーターをシャーシに入れましょう。
両端にギヤが付いてるシャフトを【プロペラシャフト】と言います。
モーターのギヤを、このプロペラシャフトに潜らせるようにして入れます。
左のパーツをランナーから切って下さい。
ナナメに差し込み。
パチっと音がなるまで差し込んでモーター側は完成です!
スイッチ部分の制作です。
小さいパーツなので、無くさないように準備して下さい。
金具を右に見える円柱部分に差し込みます。
画像のようにスイッチ用のパーツを置きます。
ONが左側、OFFが右側になるように置きます。
固定されている訳ではないので脱落に注意!
赤マルの部分を先に差し込んで、カバーが入るようにスイッチの位置をズラしながら、カバーをパチっと音がなるまで差し込みます。
電池カバーの付け方です。
走らせるようになったら頻繁に触る部分なので、しっかりできるようになっておきましょう。
赤マルの所にカバーのツメが収まる部分があるので、最初にカバーをその場所に置きます。
そして矢印の方向に下ろせば、カチッと固定されます。
外すときは赤マル部分を左右から押して、上に押し上げれば外せます。
シャーシのギヤ周辺はこれで終了です。
トップレーサーは、この最初から入っているターミナルを徹底的に磨き上げたりして、通電力を上げたりしているようです。
GUPにはターミナルを金メッキしている【ゴールドターミナル】というのがあるので、こちらはパパッと交換するだけで済みます。
このゴールドターミナルは、シャーシ毎に作られているので、購入の際は付けるシャーシに適合しているか確認しましょう。
もう少しで完成なので最後まで頑張っていきましょう!
残りのパーツを付けていこう!
後ろのバンパーにリヤスキッドバーというパーツを付けます。
間違えても付け直しは簡単なので、向きに注意して付けましょう。
ガタツキが無くなるまでネジ締めして下さい。
ローラーを付けていきます。
ローラーの反対側は画像2の左側のローラーのように、一部削れているので(多分成形上の理由)、この部分が気になる方は削れた側が下になるように付けましょう。
黒いネジがローラー用のネジで、左の輪っかはワッシャーです。
このワッシャーは、ミニ四駆初心者だったりすると、役割や効果が分からなくて不要と思って付けないなんて人がたまにいるんですが、かなり重要です。
ワッシャーはローラーの回転を助けたり、上の画像3を見てもらいたいんですが、ネジ単体で止めるより、ワッシャーを挟んだ方が固定できる面積を大きくする事ができます。
ローラーにネジを通してワッシャーを付けます。
最初からドライバーで回して付けるよりは、手で軽くねじ込んでからの方がやり易いですよ。
リヤバンパー部には、上下にローラーを付けるので忘れないように!
残りのローラーとバーを取り付け終わりました!
ボディーキャッチを付けて〜
グレートブラストソニック完成!!
慣らし運転のやり方は、この記事が長くなってしまったので、下の【慣らし運転】の記事からどうぞ
説明書を見れば済むことを長々と書いてしまいましたが、見てくれた方のミニ四駆ライフが良くなりますように…
最後まで読んで読んで頂き ありがとうございました
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